ラボ型開発事例:エンジニア3名でHRテックSaaSのスプリント速度が2.3倍に
ラボ型で参加した3名のエンジニアがスプリント速度を2.3倍に高め、停滞していた4つの機能を3か月で公開。米国での採用と比べて年間$392,400を削減した、米国のSaaS企業の事例です。
クライアントのワークフォースマネジメント(人員管理)プラットフォームは、600社以上の中堅企業に利用されています。ARRは800万ドル、前年比45%で成長する中で、社内の7名のエンジニアチームは多くの優先課題を抱え、手が回らなくなっていました。優先度P0・P1のロードマップが14か月分あるのに対し、当時の開発速度では8か月分しか公開できない状況でした。
採用はうまくいっていませんでした。シニアの2つのポジションが4か月間空いたままでした。応募は200件以上、電話面接は40件、内定を3件出しましたが、3件とも現職からの引き留めや競合他社への入社で辞退されました。同社の採用市場では、1名あたりの総人件費は年間$195,000〜$220,000です。必要だったのは6か月後ではなく、今すぐ使える開発力でした。
1週目はチームの編成です。エンジニアリング担当VPの要件は、シニアのフルスタックエンジニア2名(React、TypeScript、NestJS、PostgreSQL)と、QA自動化エンジニア1名(Cypress)でした。当社は4営業日以内に、5名の候補者のプロフィールを提示しました。VPは5名全員と、アーキテクチャについて30分ずつ話す形式で面談し、3名を選びました。
2週目はスプリント・ゼロです。1〜2日目にアクセス権を付与し、その後は手順を決めてコードベースを読み込みました。各エンジニアが中核となる業務フローを1つずつ追い、技術的な要約を書きます。これにより48時間で深く理解でき、同時に、社内チームがこれまで書いていなかったドキュメントも残りました。最初のプルリクエストは、金曜の終業までに提出されました。
3週目からは、エンジニアはクライアント自身の進め方の中で働きました。隔週のスプリントに参加し、同じLinearのボード、リポジトリ、Slackチャンネルを使います。毎日の非同期の進捗報告は、ダッカ時間の17時30分に投稿され、米国東部時間の7時30分に届きます。同期の定例は、勤務時間が重なる2時間の枠で週2回行いました。プルリクエストは、時差をまたいでも24時間以内にレビューされました。
最初の3か月を、その前の3か月の平均と比べた結果です。スプリントあたりのストーリーポイントは34から78に増えました(+129%、2.3倍)。完了したチケットは18件から41件に、マージされたプルリクエストは22件から52件に、スプリントの計画達成率は72%から91%になりました。QAエンジニアは2か月で240件以上のCypressテストを書き、カバレッジを34%から71%に引き上げ、リグレッションバグを60%減らしました。
ロードマップ上で6か月以上止まっていた4つの機能を、最初の四半期に公開しました。報酬ベンチマーク機能、ドラッグ&ドロップで組めるカスタムワークフロービルダー、高度なレポートエンジン(サポート問い合わせの30%の原因になっていた固定レポートを置き換え)、SAML SSOとディレクトリ同期です。最後の機能は、商談が進行中だったエンタープライズの見込み顧客12社から求められていたものです。
費用面では、Gigabitチームの年間総費用$207,600に対し、同等の人材を米国で採用した場合は$600,000です。年間$392,400(65%)の削減になり、4〜6か月の採用期間を待たずに、2週間で戦力になりました。契約は期限を定めずに延長されています。クライアントはチームを3名から5名に増やし、シリーズCに向けて、2026年第3四半期にさらに2名を追加する予定です。
オフショアでの増員には慎重でした。当社のコードベースは複雑で、事業領域にも細かな事情があり、意思疎通がうまくいくか心配だったのです。Gigabitのエンジニアは、5日目にはプルリクエストを出していました。3週目には、社内チームはGigabitのエンジニアのプルリクエストと自社メンバーのものを区別できなくなっていました。コードの品質、コミュニケーション、当事者意識。どれも私がシニアの採用に期待する水準そのもので、費用は3分の1です。
公開している導入事例は主に北米の企業のものです。金額はすべて米ドルです。社名は匿名にしています。


